いよいよ手術、そして手術後の様子です
目次
全摘手術
手術にむけて
前回の生検から3ヶ月以上経っていたので、新たに手術前検査が必要ということで、生体検査の時と同様の手術前検査を受けます
手術は5~6時間かかり、入院も2週間程度ということから、贅沢にも個室をお願いすることにしました
個室なので、消灯時間もあまり関係なく、好きな時にテレビやタブレットでアマプラの映画など見ることが出来るのですが、本当に助かったのは「個室内のトイレ」です
いつでも自由にトイレに行け、やばそうな時も間に合いました(笑)
ちなみに、がん特約もついた医療保険に入っており、加えて高額医療制度も活用することで実質的な負担はありません
手術
手術の2日前に入院し体調を整えつつ、手術に問題がないか最終確認です
手術の前夜も含め特に不安よりも早くスッキリしたいという気持ちが強く、また、手術中は麻酔で意識もないので、あとは野となれ山となれ・・・
当日は8時頃から点滴が開始され、9時に手術室に向かいます
手術台に乗せられ酸素マスクを着け、麻酔開始・・・・、そこからは意識がありませんし、全てをお医者さんにお任せです
14時頃手術完了したらしい・・・、15時頃には麻酔が覚め、妻と再開しました
まだまだ頭はぼーっとしており、身体には尿管、点滴、心電図、足には圧縮マッサージ、酸素マスクと色々なものが付けられ、じっとして一晩を過ごしました
手術後
翌日から5日間が一番大変でした
一番苦労したのは腸の活動、次は尿管カテーテルで、一方で痛みはそこまで酷くなく点滴の中に含まれた鎮痛薬で十分でした
おならは出たか?と何度も聞かれるものの、おならは出ず、便意もわからずだんだん不安になってきました
聴診器で腸の音を聴かれ、弱いものの腸が動く音は聞こえる、またレントゲンも撮られ腸にガスが溜まっており大丈夫だとの事でしたが、本人的にはとても心配でした
そこで漢方薬をもらい、また病院内を歩き回り、最後には下剤も処方してやっと術後5日目に少しでました
トイレに行くにも尿管から袋つきの状態で便器に座るのも不思議だし、ふんばると下腹全体がキリキリと痛く便は出ません
腹の中が切り傷だらけでグチャグチャになっていたのだと思います
その間食欲も湧かず殆ど食べていないので出ないのも当たり前かぁと変に納得しました
なぜそこまで気にされるのかと思ったのですが、全身麻酔によって内臓は休眠状態になっており、特に今回の手術は麻酔から覚めるまで5時間近くかかっており、そこを起こさないといけないと言うことかと納得しました
食事は術後2日目から始まり、おもゆ、三分粥、五分粥となっていくのですが、全く食欲も湧かず逆に食事を見ると気持ち悪くなっていました
ちゃんと食べられるようになったのは、術後1週間それもパンに変更してもらい、久しぶりに美味しいと思いました
そこからは退院まではお見舞いの差し入れもあり、日に日に普通になり、術後9日目に無事退院です
膀胱留置カテーテルはとっても変な感じで不快です
手術後は、痛み止めを加えた点滴に加えて、膀胱から膀胱留置カテーテルまで管を通してあります
これは、前立腺摘出の前後の尿管を縫合しており、その縫合が落ち着くまで膀胱から管を通し、尿管を通して外の袋に尿を溜め、量や血液が混じっていないか等々、尿の状況を見るもので、ずっと垂れ流しの状態です
従って尿意もわかずトイレに行く必要もなく楽な面もありますが、違和感は否めません
術後5日、やっと膀胱留置カテーテルが外れ後は点滴の管だけとなりました
依然として点滴をぶら下げるスタンドガードルはついて回りますが動きは軽快です
一方で、管が外れると同時に、尿がダダ漏れです。いくらオシッコを止めようとしてもアンコントロール状態です
早速、準備していた尿漏れパッドを装着しました
赤ちゃんだった頃の記憶はありませんが、将来歳をとった時の自分のオムツ姿が想像され、情けない気持ちになります
また、トイレに行く度に尿の量を計り、交換したパッドをビニール袋に入れて収納入れに入れ、看護師さんがパッドの重量を測り、尿の量と尿もれ量を測るみたいで、退院まで続きました
3ヶ月もすると普通になると聞きますが、そのためにも「骨盤底筋体操」をするように指導されます
その効果もあってなのかわかりませんが、尿もれの量は少しずつ減り、現在はほとんど漏れません
とは言っても、パッドは用心のためしばらくは装着ですかね(笑)
摘出した前立腺の細胞検査結果
術後10日頃に手術医から摘出した前立腺の細胞検査の結果の説明がありました
結論で言うと、前立腺の外側に癌が侵食していた事がわかりました
摘出にあたってはその侵食した部分も含めて大きめに削除したので、摘出した前立腺の外側にはがんは残っていなかった
用心のためにリンパも削除したのですが、リンパへの侵食はなかった
との説明でした
従って最終的な診断結果は、「前立腺の皮膜を越えて周囲に進展」との事で、少しがっかりしましたが、そこはそれも含めて摘出したとのことで、とりあえず安心です
ちなみに、再発確率は30%との事で、神のみぞ知ると言うことかと自分を納得させます