今年の冬はとっても寒く、北の方では大雪でしたが、3月になってやっと春めいてきました。天気の良い日、春の日差しを感じながら、川下り(お堀めぐり)に加えて、さげもんめぐりをしてリフレッシュしましょう。
柳川市では、2月11日から4月3日まで「さげもんめぐり」を開催しています。色々な催しもありますので、コロナに注意しつつ是非遊びにきてくだい。
さげもんは、柳川市に伝わる風習で吊るし飾りのひとつで、江戸末期頃より、女の子が生まれると初節句のお祝いにお雛様の代わりに古着の端切れで小物を作り飾ってお祝いしたのが始まりだといわれています。
さげもんは、一列に「7個」の細工、それを下げ輪に「7列」結び付け「7X7=49」ですが、子どもの健やかな成長と人生50年と言われていた時代に、1年でも長生きしてもらいたいという親の願いからさげ輪の中央に大きな毬を「2個」下げて「51」にして飾るようになりました。
さげる順序は上中段に飛ぶもの、山のもの、木になる(咲く)、中下段に水中のもの、動物、人形を基本としています。最下段は這い人形、柳川まりになります。
縁起物を吊るして、初節句の女の子の幸せと健康、無病息災、良縁を願って飾るさげもん、親から子へ 子から孫へ受け継がれ、地域みんなで初節句を祝う風習が今なお続き、心温まる思いやりと地域の絆を大切にしています。
この色鮮やかで暖かい雰囲気の「柳川雛祭り」をみなさんに楽しんでいただこうと、観光施設や店舗に飾り付けたのが「さげもんめぐり」の始まりです。
北原白秋生家や御花などの観光施設や商店街の各店舗には、色鮮やかなさげもんが飾られ、柳川市内は華やかで暖かい雰囲気に包まれます。
「川下り(お堀めぐり)」で柳川の雰囲気を味わいましょう。日々の都会の喧騒を忘れ、昔懐かしい雰囲気に浸ることが出来ます。
乗り場は西鉄柳川駅から歩いて5〜10分位の所に4ヶ所あり、値段は一人1500円程度、約60分で終点の沖端に着きます。
沖端に着いたら、「御花」を訪れましょう。柳川藩主立花家の別邸として、素敵な池庭(松濤園)や立花家由来の美術工芸品が陳列されています。ちなみに宿泊や食事も出来ます。
その後、白秋生家やお堀端を散策も良いですが、近くに「沖端さげもんパーク」があり、沢山のさげもんが展示されており圧巻です。
沖端さげもんパークから歩いて数分の所に「古民家 北島」 があります。こちらは普通の民家ですが、毎年きれいに飾り付けが行われていて、今年も圧巻の飾り付けに堪能しました。今年も4月3日まで飾られているそうです。
向かいは息子さんが営まれる「北島米穀店」があり、お米や千葉産のピーナッツ、お茶などが売られています。
そこから20メートル位歩くと、加藤商店があります。昔懐かしい建屋で、「柳川だんご」が有名です。一つの串に2個のまんまる団子がこしあんに包まれており、ひと串100円です。是非にご所望あれ
食事は、やはり「柳川=うなぎのせいろ蒸し」ですね。近くには老舗の若松屋、本吉屋を始めとして沢山の鰻のお店があります。3千円程度とお高いですが、一度味わう価値はあります。
ただ、「せいろ蒸し」と言うことで注文してからそれなりの時間がかかるので、そこはゆったりとした気分で待ちましょう。
また、有明海の幸を美味しくいただける夜明茶屋もあります。
お腹が満たされたら、西鉄柳川駅に向けて散策開始です。
沖端から日吉神社に向けて「水辺の散歩道」を通ります。途中、まちぼうけの碑や藤村作などの碑などがあります。
日吉神社でお参りしたら、近くの婦人会館を訪れると、沢山のさげもんが展示してあり、販売もされています。
次に「柳川よかもん館」を目指します。
よかもん館には、「巨大さげもん」が展示されており、また、柳川ブランド品の販売に加えて、地元の生鮮野菜、魚介類がとても安く売られていおり、中々の盛況です。
商店街を通って西鉄柳川駅を目指します。
途中、お店、お店にさげもんが展示してあり、それも眺めながらの散策です。柳川も例外でなく普段はシャッター通りですが、この期間はさげもん用に色々展示してあります。