京都といえば、嵐山、清水寺、金閣寺・銀閣寺、伏見稲荷等、あげればきりがありませんが、そんな中で、今般、「醍醐寺」に行ってきました。
京都で大学時代を過ごした私も「醍醐寺」は初めての訪問で、天気も良く、人も少なく、ゆっくりまわることができ、すっかりリフレッシュしました。
醍醐寺には京都駅など主要地点から直接バスで行くことが出来ますが、観光シーズンは交通渋滞が激しく電車の利用が確実です。私達は、「地下鉄・バス一日券(1100円)」を購入し、地下鉄で醍醐まで行き、そこから醍醐寺総門まで15分くらい、天気も良く遊歩道をぶらぶら、気持ちよかったです。
真言宗醍醐派の総本山で874年に弘法大師空海の孫弟子理源大師聖宝によって開創されました。
醍醐山全体が寺域で「上醍醐」と「下醍醐」からなり、全部をまわるとなると一日かかりそうです。従って、今回は下醍醐だけにしました。
また、多くの国宝・重要文化財を含む、建造物・仏像・絵画・文書を伝承しており、世界遺産にも認定され、豊臣秀吉が豪華な花見を行った桜の名所としても有名です。
庭園全体を見渡せる表書院は、桃山時代の寝殿造り様式を伝える代表的な建造物であり、華やかな桃山期の雰囲気を残した様式で、長谷川等伯一派や石田幽汀が描いた襖絵を見ることができます。
庭園は、1598年に豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計した庭で、今も桃山時代の華やかな雰囲気を伝えています。
951年創建の京都府下で最も古い木造建築物で、国宝に指定。高さ約38mで、屋根の上の相輪は約13mという巨大な塔です。初層の内部には両界曼荼羅や真言八祖が描かれ、日本密教絵画の源流をなすものといわれています。
平安末期の様式が残る、国宝の建物。醍醐寺の中心のお堂で、本尊「薬師如来坐像」が安置されています。926年の創建後、永仁・文明年間に2度焼失しました。現在のお堂は豊臣秀吉の命によって紀州湯浅から移築が計画され、1600年に完成したものです。
観音堂を中心に広がる、林泉及び弁天堂、鐘楼、伝法学院等を総称して大伝法院と呼びます。
特に紅葉やイチョウに囲まれるように建つ弁天堂は密かな紅葉の名所でもあり、訪れた時も紅葉が始まり、池の水面に映る紅葉と緑のグラデーションが綺麗でした。